ソフトウェア開発業とは、業務処理やデータ集計等の特定の目的を達成する為に、システムの企画から設計、開発、運用、保守業務の全部、あるいは、一部を請け負う事業とし、ソフトウェア開発業の内、企画から運用保守まで一貫して携わっている事業者を特にシステムインテグレーター(以下SIerと記載)と呼ぶ。
ソフトウェア開発業において人材の採用、育成、流出防止等の人事戦略は重要課題の一つである。第Ⅰ章の「事業特性」でも述べたとおり、技術の進歩が速く、技術者が必要となる知識・技能の幅が広い本業界において、能力に長けた人材に対する市場価値は非常に高い。能力の高い人材を確保する事が売上に影響を与えるため、企業は、彼らを確保するために適正な給与水準で技術者にとって働きやすく、そして技術を磨くことが出来る環境整備等の対策を行っている。
このような背景もあり、技術者の転職市場は他の業界に比べて非常に活発である。本業界における技術者は一つの会社に留まらず、キャリアアップを目指し転職や、独立するケースが多い。したがって、人材採用だけではなく、人材育成、社内の職場環境整備などに力を入れ、社員流出の防止が競争優位性を築く重要な課題となっている。
ソフトウェア開発業界は、M&Aが活発な業界の一つである。特に国内では中小企業におけるM&Aが多く、その理由として以下が考えられる。
上記等を理由に、国内ソフトウェア開発業界のM&Aが急増しており、今後もこの流れは続くと予想する。
また、大手企業は将来的な国内需要は頭打ちとなる事を見据えて、国内だけでなく海外企業の買収・資本業務提携も戦略的に行っている。
売り手のメリット
買い手のメリット
人材確保
受注形態
取扱商品
資本形態