建材卸業とは、建材(壁、天井、屋根などの外装となる材料)、建設資材(木材、金属、等)の卸売を営む企業で構成される業界である。
顧客である工務店が地域密着型であることが多く、多種にわたる商品を各社に届けるため、卸売流通は多層構造になっている。
【建材卸業界の商流】
出典:SPEEDA「業界概要」より筆者作成
建築材料の卸売業界の市場規模は建築材料の卸売業の年間販売額を参考値として約20兆円である。
本業界の市場動向に影響を与える新設住宅着工数は2010年以降、回復基調にあるものの今後は伸び悩むと予想される。一方で、住宅ストックの活用や老朽化住宅の増加を背景に、リフォーム受注件数は増加傾向にあり、市場の拡大が期待されている。
近年、東京をはじめとして主要都市を中心に建材卸業のM&Aが活発である。
サプライチェーンを伸ばすため、工事業を獲得するM&Aと、取り扱い商材を増やすため製造販売業を獲得するM&Aに大分される。
今後も価格競争を避けるため垂直統合と水平統合の両方、および業界再編が進むと想定される。
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