これまでのM&Aニュース(2017年06月)
- ピクセルカンパニーズ〈2743〉、連結子会社である美容系消耗品商材メーカーのビー・エイチをMBO
- ジーエヌアイグループ〈2160〉、IriSysの持分譲渡およびGNI-EPS(HONG KONG)HOLDINGS LIMITEDの株式を取得
いちご株式会社は、東京都心部を中心に不動産事業を展開する株式会社セントロの事業承継にあたり、セントロの全株式を取得することを目的として組成された匿名組合(SPC)に出資し、本SPCを連結子会社とすることを決定した。
いちごは、既存不動産に新しい価値を創造する「心築」を軸として、不動産価値向上、J-REITやインフライールドコの運用、メガソーラー(大規模太陽光発電)を中心としたクリーンエネルギー事業をグループで展開している。
セントロは、東京都心部を中心に収益不動産事業を展開しており、加えて、セントロは2社子会社を有している。
セントロの100%子会社であるストレージプラス株式会社は、セキュリティと空調管理システムを完備するトランクルーム・レンタル収納を扱う屋内型のセルフストレージ事業を展開しており、東京都内、神奈川、札幌に全20店舗を展開し、各店舗において旺盛な需要を獲得している。
セントロが株式を65%保有する子会社である株式会社テヌートは再生可能エネルギー時代に見合ったCO2の有効活用として産業で排出されるCO2分離回収し、効率的に施用するシステムの普及等による農業事業の活性化を図っている。
セントロの全株式取得は、既存不動産に新しい価値を創造する心築事業とのシナジーが大きく、さらにセントロの有する子会社によるさらなる拡大に寄与するものと判断し、本決議に至った。
これにより、セントロが保有している5億円前後を中心としたオフィス、レジデンス等約50億円の不動産は、2017年3月1日付けで設立した、いちごの子会社であるいちごオーナーズ株式会社の対象規模と合致していることから、今後のシナジーが期待される。
また、国内のストレージ市場は今後の拡大が期待できることから、ストレージプラスの事業をストレージという新たなアセットタイプへの参入をひとつの成長ドライバーとし、長期安定的な収益の獲得によるストック収益の成長を図るとしている。
さらに、テヌートの事業は、サステナブルな社会形成に寄与し、地域および地球にやさしいクリーンエネルギー事業を推進するいちごECOエナジーとの親和性も高く、今後、地域との連携にも貢献するものと考えている。
出資額および出資比率:3,205百万円(100%)
株式取得予定日:2017年7月3日
〈取得する会社の概要〉
会社名:株式会社セントロ
所在地:東京都港区南麻布
事業内容:不動産投資事業、不動産再生事業、投資不動産の運営管理事業、不動産管理業務他
資本金:3,000万円
会社名:ストレージプラス株式会社
所在地:東京都港区南麻布
事業内容:レンタル収納スペースの賃貸借、保有、運営、管理、レンタル収納スペース施設の開発、建物、内装工事、収納関連商品の販売および販売店の運営、宅配業、宅配便の取次、引越し業、文書・磁気テープ等の整理、保管、発送および配送業務の請負他
資本金:8,000万円
会社名:株式会社テヌート
所在地:東京都港区南麻布
事業内容:農業の効率化に関する企画、開発および販売、CO2制御コントローラーの開発および販売、COボンベの供給システム構築および販売、農業に関するコンサルティング他
資本金:2,030万円
<当該会社の概要>
会社名:いちご株式会社
所在地:東京都千代田区内幸町
事業内容:アセットマネジメント、心築、クリーンエネルギー事業
資本金:26,650百万円
上場証券取引所:東京証券取引所 市場第1部(証券コード2337)
発行済株式数:503,777,700株