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2017年9月28日

東海カーボン〈5301〉、黒鉛電極メーカーSGL GE Holding GmbHの米国子会社SGL GE Carbon Holding LLCの株式を取得

東海カーボン株式会社は、黒鉛電極メーカーであるSGL GE Holding GmbHから、その米国事業を担うSGL GE Carbon Holding LLCの全株式を取得し、子会社化する契約を締結することを決議した。
今回、昭和電工株式会社が2016年10月20日付SGL Carbon SE 黒鉛電極事業子会社の株式取得に関するお知らせ」にて開示しているSGL GEの買収について、各国関係当局からの承認を受けるにあたり、SGL GE Carbon Holding LLCの譲渡が米国競争当局からの承認の付帯条件となってことに伴い、東海カーボンが譲受先となった。
今後、2017年10月2日付けで昭和電工がSGL GEの全株式を取得予定であり、取得後速やかに、東海カーボンは契約を締結する予定。

東海カーボンの主要事業の一つである黒鉛電極事業は、日本およびドイツに生産拠点を有し、グローバルに事業を展開してきた。
電極の需給ギャップが鮮明になった2016年には「炭素セラミックスセグメントの合理化」の一環として国内電極2工場の能力の4割を削減し、ファインカーボンおよびリチウムイオン電池負極材の生産能力拡大にその設備能力を振り向ける施策を通じ、稼働率の向上およびコスト削減等により、競争力は高まったものの、電極生産能力の観点から、自社のプレゼンスがグローバルプレーヤーに比して低下しており、また、世界最大の電炉鋼生産料を誇り、黒鉛電極メーカーにとって重要な北米市場に対しては、自社の販売子会社を通じて製品を供給しているものの、生産・販売体制の確立による本格的な市場参入が長年の課題だった。
東海カーボンは、中期経営計画において成長戦略に軸足を移した取組みを進め、また戦略投資枠として約500億をM&A等向けに設定しており、既存事業の収益性改善、事業領域拡大を目指す為、本決議に至った。

これにより、北米生産拠点の取得を通じて、世界最大の電炉鋼市場である北米における自社自身のプレゼンス向上はもとより、アジア・欧州・北米の“3極体制”を築くことで、グローバルプレーヤーの一角として強固な事業基盤の構築を目指し、また日本における生産の一部を北米に移管することで、グローバル生産体制の最適化およびコスト競争力の強化に繋がると期待しており、さらに中長期的にはリチウムイオン電池負極材の生産能力確保も可能としている。

取得価額:129億円
異動後の所有株式数:100株(議決権所有割合100.0%)
株式取得完了日:2017年11月上旬(予定)

〈取得する会社の概要〉
会社名:SGL GE Carbon Holding LLC
所在地:160, Greentree Drive Suite 101, Dover, DE, USA
事業内容:黒鉛電極の製造・販売・研究開発
資本金;100USドル
(2016年12月期)
純資産:56.8百万USドル
売上高:80.8百万USドル

〈当該会社の概要〉
会社名:東海カーボン株式会社
所在地:東京都港区北青山
事業内容:カーボンブラック・黒鉛電極・ファインカーボン・摩擦材および工業炉・関連製品の製造、販売
資本金:20,436百万円
上場証券取引所:東京証券取引所 市場第1部(証券コード5301)
発行済株式数:224,943,104株

 
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