当社事例
更新日:2020/12/10 公開日:2020/08/04
テーマ: 07.不動産 11.事業再生
事業資金捻出のための「保有不動産売却」
該当領域・事業
事業内容
一般法人(製革業)
企業のニーズ・課題
1.事業資金捻出のために不動産を売却したいが、従業員に知られたくない。
2.売却するのは敷地の一部でよいが、そのためには建物の切り離し工事が必要となり、難易度が高い。
3.売却対象地は借地であり、土地所有者から底地買い取りの要望が来ている。
ご提案した施策のポイント
【状況】
敷地の一部売却にあたり、建物の切り離し工事が必要であった。しかし難易度が高い工事であるため、売却活動を行い購入希望者を募っても「建物崩落のリスクが高いのでは」という理由から、価格が伸びない状況だった。また、売却対象地が借地であり、売却の検討と同じタイミングで土地所有者から底地買い取りのオファーが来ており、企業の状況を知られるわけにもいかず、対応に苦慮していた。
【提案】
流動性と資産価値を高める狙いから底地は購入することを提案し、実行した。並行して、所有権として売却活動を行い購入希望者を募り、底地の買い取り交渉を安心して行えるように努めた。その際、底地の買い取り交渉に影響が出ないよう、売却活動は内密に行った。同時に建物の切り離し工事についても、工事業者及び購入希望者と交渉・打合せを行い、リスクを抑える方法を提案したことでお客様の希望する条件提示を得ることができた。
フェーズ
フェーズ 01
- 底地の購入条件調整・交渉
- 適正価格を調査
- 適正価格を先方に提示、交渉
フェーズ 02
- 所有権化時の購入希望者の選定
- 市場価格の調査及び購入打診
- 底地購入と売却のスケジュール調整
- 難易度の高い切り離し工事の検証と条件調整
フェーズ 03
- 対象不動産の課題の解消
- 越境物の所有関係を隣接地所有者へ確認
- 問題点解消のための書類(合意書等)作成、締結
フェーズ 04
- 底地の購入
- 最終的な双方の合意取り付け
- 契約締結~引き渡しまでサポート
フェーズ 05
- 所有権としての売却
- 最高条件の買手を選定
- 契約締結~引き渡しまでサポート
成果・効果
・底地を購入することで所有権化し、売却価格を大幅に伸ばすことができた。
・切り離し工事についてもリスクを抑える方法を発見でき、減額要因を排除できたため、最終的にはお客様の希望金額での売却を実現できた。
・結果として、当初の目的であった事業資金も予定通り捻出でき、事業も円滑に回るようになった。
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