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海外ビジネス情報

2022/02/17

テーマ: 03.海外

タイの産業用・医療用大麻の規制に関する最新情報

タイにおいて、2019年には医療・研究目的のマリファナが合法化され、その後2020年の後半にはTHC濃度が低いカンナビス(マリファナとヘンプの両方)の特定部位が麻薬リストから削除されました。本レポートでは、今後大きなビジネスチャンスが見込まれるカンナビス事業に関連する規制について、2022年2月時点における最新情報をまとめました。

目次

マリファナvsヘンプ

マリファナとヘンプはいずれもカンナビス科に分類される大麻草であるが、特徴と利用法はそれぞれ異なる。
タイ政府は、法律上、向精神作用成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)の含有率によって、マリファナとヘンプを区別している。THCの含有率が1%未満のものはヘンプ、1%以上のものはマリファナとされ、マリファナの用途は法律で厳しく制限されている。

カンナビスの麻薬・非麻薬部位

タイ政府は、マリファナおよびヘンプのうちTHC含有率が0.2%以下の特定の部位を麻薬のリストから除外している。これに伴って該当する部位は、タイ国内の登録生産者から調達されたものであるという条件を満たせば、食品、飲料、化粧品、医薬品、および上記以外の非食品製品に使用することができる。
一方、花序やマリファナ種子は依然として麻薬に指定されているが、特定の用途、特に医療や研究開発の分野での使用については認められている。

タイにおけるカンナビス事業に対する規制

タイでのカンナビス事業に対しては、まだかなりの制限がある。麻薬部位を取り扱うものを含む事業活動はすべて麻薬法によって管理・規制されている。
関連するサプライチェーンにおけるすべての活動にライセンスが必要とされる。ライセンスが認められるのは一部の事業体および医療・研究開発目的のものに限定される。さらにカンナビスの生産と流通に対して厳しい条件が適用される。
ヘンプについてはマリファナよりも制限が少なく、民間企業が栽培や加工に携わることができる。

食品製造業における規制

特定種類の食品や飲料の製造の原料として、マリファナやヘンプの非麻薬部位、ヘンプシード抽出物、CBD抽出物を使用することが認められているが、THCおよびCBDの含有量については上限が定められている。
今後政府は、より幅広い食品に対してカンナビスを用いることを許可する予定である。

特定の食品や飲料に対しては、マリファナやヘンプの非麻薬部位およびCBD抽出物の使用が認められている。
マリファナやヘンプの葉は、家庭での調理やフードサービス事業目的の調理が認められており、それらに対してはライセンスの取得は必要なく、現時点では使用量についての制限もない。しかしタイ食品医薬品局(FDA)は、安全や安心を確保するための使用・消費に対する指示を発表する予定である。

化粧品製造業における規制

カンナビスのほとんどの部位およびTHC含有量の少ないカンナビス抽出物は、一部の化粧品に使用することが認められているが、口腔用製品や性行為製品には使用できない。
ヘンプシードのオイルや抽出物も化粧品原料として認められているが、THCの上限値は製品ごとに異なる。

まとめ

過去2年間で、タイ政府はカンナビスに関する複数の規制を改正・発表している。

2019年には、医療・研究目的のマリファナが合法化された。その後2020年の後半にはTHC濃度が低いカンナビス(マリファナとヘンプの両方)の特定部位が麻薬リストから削除された。これにより、該当部位の使用が産業・商業目的で認められるようになったため、特にヘンプを使用した製品には大きなビジネスチャンスがある。

カンナビスの合法部位を原材料として使用した食品や化粧品の製造に関する規制状況は、継続的に進展している。合法的なカンナビスをより多くの用途に使用できるよう、近々さらに新しい規制が発表される予定である。

一方で政府は、麻薬を効果的に管理するために、栽培、加工、輸出入に至るすべての活動を依然として厳しく管理している。

従って、起業家は関連する規制の最新情報を定期的にチェックし、注意深く検討すべきである。

レポートのPDFをご希望される方は、下記よりダウンロードください。

<お問合せ先>
山田コンサルティンググループ(株) タイ現地法人
global-support@yamada-cg.co.jp

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