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更新日:2020/02/25
テーマ: 03.海外ビジネス
タイ医療サービス市場の現状と民間病院を取り巻く状況/後編
本編は前編の続きです。
タイ医療サービス市場の現状と民間病院を取り巻く状況/前編
最近の業界動向
様々な方法で事業拡大を続ける病院経営会社

過去10年、病院事業のM&Aが活発に行われ、大手病院グループは、積極的な買収により病院ネットワークをグループ化した。
さらに大手病院グループは、M&Aと併せてセカンドティア県に新しい病院を次々に設立した。一方、人材確保と資本強化を目的とした病院と医師グループの共同投資も増加傾向にある。
競争が激化する中、病院間のパートナーシップの重要性が一層高まっている。近年、患者の紹介や共同手術などといったパートナーシップの形態が進展し、医療リソースや顧客(患者)の共有・交換に寄与している。業界の垣根を超えたパートナーシップも深化し、病院と他業種事業者の双方に有益な状況を生んでいる。例えば、顧客に独自サービスを提供することを目的とする病院グループと保険会社・銀行間の協業などである。
病院経営者は病院事業に加え、関連事業にも参入している。一部の病院は専門知識とリソースを活用し、高齢者介護センターやリハビリも展開している。一方、新規事業参入を目指してパートナー探しに動いている病院もある。
異業種からも病院事業に参入

医療サービスに対する政府の支援政策
タイでは10年以上にわたって医療ツーリズムを推進するための政策が実施されている。
政府は2020年までにタイを世界の医療ハブに変えることを目指して、様々な支援策によって、健康・美容目的のツーリズム、医療、イノベーション、高度医療を促進することに力を入れている。
主要な措置には、高齢者の長期滞在ビザの発行、医療受診目的の入国ビザ免除、医療関連ビジネスへの投資を促進する税制優遇措置、病院による国際認定取得の奨励がある。
医療ハブ化促進のためのビザ制度

医療ビジネスを促進するための投資インセンティブ

病院事業経営に関する主な規制・法令
療養所法B.E. 2541(1998)は、タイの医療サービス事業を規制する主な法律であり、病院事業を運営する場合には、保健省からライセンスを取得することを義務付けている。
加えて、病院を建設する際は、公衆衛生法、建築規制法、都市計画法などその他の法律や規制を遵守する必要がある。
病院事業のために必要な承認、ライセンス、許可


まとめ
タイの医療サービス市場は、健康上の懸念の高まり、高齢化、医療ツーリズムの増加、政府による継続的支援といった多くの追い風を受けて成長を続けている。
過去数年間、病院事業に多額の資金が投じられた結果、競争が激化している。また、新病院の設立、病院の買収、合弁事業、関連病院との共同運営などの投資や提携の手法が事業拡大に活用されるようになっている。加えて、新規参入者による病院事業への投資も増えている。
今後も引き続き医療ニーズは高まり、競争がより激しさを増すことが予想される。ただし人材不足が懸念されることから、新病院やM&Aへの投資は、数と投資規模の両面で、過去よりも減少する見込みである。
したがって今後数年間、病院事業への投資は、医療の質や経営効率を向上させることを目的とした最新の医療機器、革新的技術、ITに重点が置かれるだろうと予想される。医療従事者の人材不足問題を改善し、機器をより効率的に利用し、投資金額を最小限に抑えるため、病院経営者間の協働、例えば共同手術や患者の紹介などの連携が今後さらに活発になるものと思われる。
執筆:YAMADA Consulting & Spire (Thailand) Co., Ltd.
YC Capital Co., Ltd.
(山田コンサルティンググループ株式会社 タイ現地法人)
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