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更新日:2022/08/12 公開日:2019/11/22

テーマ: 03.海外ビジネス

中国におけるスーパー・コンビニ業界の動向/前編

目次

レポートデータは本レポート後編の末尾よりダウンロードいただけます。

1.中国小売の市場概要

中国小売業界の分類と定義

中国小売業は2004年公表の「零售業態分類」によると17種類に分類され、本稿ではそのうち、スーパー(スーパー、大型スーパー、倉庫型会員店)とコンビニについて分析を行う。

中国におけるスーパー・コンビニ業態の沿革

中国におけるスーパー・コンビニ業態の沿革は主に黎明期、発展期、停滞期、O2O※の成長期という4つの段階に分けられる。

外資系スーパーは1995年より中国に進出、2004年~2011年に著しく発展を遂げたが、2012年よりECの成長の影響を受け中国大手企業に差を縮められている。

中国小売の市場規模

2018年中国小売市場の売上高は6.21兆米ドルとなり、2017年より毎年9%の成長率を維持し、2021年に8.04兆米ドルまでに成長すると予測されている。

オフラインの小売市場規模は圧倒的に大きいが、オンライン市場の成長が顕著。PwCの予測によると、2021年に市場規模は全体で8.04兆米ドルに達し、オンラインとオフライン市場の年平均成長率CAGR(2016年~2021年)はぞれぞれ22.3%と6.7%になる。

中国スーパー・コンビニ主要プレイヤー

2018年スーパー・コンビニ業界上位10社のうち、外資系(HK・TWを含む)と中資系の企業数は同数である。

近年、Carrefourをはじめとする外資系企業の成長鈍化に対し、永輝や中石といった中資系企業の成長が著しい。

2.中国スーパー事業の市場概要

中国におけるスーパーの市場規模

スーパーの売上規模は2018年で2兆元を超えた。今後は3%以上の成長率を維持しながら、2021年には約2.5兆元にまで成長すると予測されている。

2018年CCFA ※でのスーパー上位10社による売上シェアは計24%しか占めておらず、中国のスーパー業態は集中度が低い特徴がある。米国では上位3社の占拠率は79%であるのに対して、中国は僅か12%である。

※CCFA=中国チェーンストア経営協会

中国におけるスーパーの地域分布

中国におけるスーパーの地域分布をみると、沿岸地域への集中度が高い。また、ドミナント戦略を取り地域に特化して展開する特徴もみられる。
- 永輝超市は福建省、聯華超市は上海、物美は北京で集中的に展開している。

(後編へ続く)

中国におけるスーパー・コンビニ業界の動向/後編

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