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2021/05/31

テーマ: 03.海外

中国の物流業界概要

目次

中国物流業界の市場規模

●中国の物流需要は穏やかに上昇する傾向にあり、2019年の社会物流総額は298兆元に達した。
●同時に、社会物流費用も増加しつつあり、2019年には14.6兆元となった。うち、運輸と保管費用が85%以上を占めている。

中国物流業界の発展過程

主要中国民営物流企業の発展状況

●中国では、市場経済化と対外開放に伴う物流需要の拡大及びインフラの拡充に応じて、2000年から中国民営物流企業が急速に発展してきた。現在では、各大手物流企業が中国の90%以上のエリアをカバーできるようになっている。

主要中国民営物流企業の業務範囲

●中国物流業界の激しい競争環境においては、各物流企業に対し、情報技術の活用及び輸送・倉庫保管などのサービス向上による差別化が求められている。

中国物流業界への進出方式

●大手日系物流企業は、日系企業の中国進出と共に、早い時期から中国市場において事業展開をしてきたが、中国物流企業の急速な成長に伴い、熾烈な競争にさらされている。
●そのため、直接投資での進出ハードルが高くなっていった一方で、コールドチェーン、危険品、ヘルスケア等の特殊運送分野において、技術提携や戦略パートナーの締結などを通じた事業展開の機会がまだあると見られる。

中国企業の特長

①AI+物流

●労働人口の減少、急激な人件費の高騰、少子高齢化、ECによる運送量の急増等に伴い、中国物流企業ではAI技術を活用することで、作業の効率化を追求している。特に、無人搬送車(AGV)、パレタイジング・ロボットなどが注目されている。

②即時配達

●即時配達とは、倉庫や中継局を経由せずに商品を荷送人から直接配送することを指し、配送時間は通常2時間以内となっている。
●モバイル通信の普及と消費レベルの向上に伴い、外食デリバリーなどの中国即時配達市場がここ数年間で急成長している。

2020年アリババグループのダブルイレブン

●2020年の天猫ダブルイレブンでは、25万以上のブランドが参加し、最終的なGMV(流通総額)は前年比26%増で過去最高となる4,982億元を記録した。アリババグループの物流基盤である菜鳥は、11日間で過去最大となる23.2億件の荷物配送オーダーを処理したが、配送所要時間は昨年度より平均1日短縮した。
●菜鳥は莫大な配送オーダーに対応するため、予約販売情報等のビッグデータを活用し、荷物を転送センターに事前発送し、決済日の10時間前に物流ネットワークに入ることで、配送所要時間を短縮をしている。

執筆:上海現地法人 山田商務諮詢(上海)有限公司
(山田コンサルティンググループ株式会社 中国現地法人)

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