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当社事例

更新日:2020/12/10 公開日:2020/08/04

テーマ: 01.事業承継

高い技術力を有する地域中核企業における、「親族内承継」の実行支援

該当領域・事業

事業内容

メーカー

その他特記事項

高い技術力を有し、早くから海外展開も積極的に実施。クライアント企業のブランドは世界でも高い認知を得ている

企業のニーズ・課題

1.先代経営者の高齢化と後継者問題
企業の業績は堅調であったものの、現オーナー経営者・経営陣の高齢化に伴い、次世代への承継が喫緊の課題であった。また、子どもは別会社の海外勤務にて活躍しており、後継者が不在で事業承継の検討が進まない状況にあった。
2.株式の分散
創業から長い歴史を経る過程で、株式が多くの個人株主・法人株主に分散しており、機動的な意思決定がしにくい状況にあった。

ご提案した施策のポイント

①現オーナー経営者・子との、事業承継に関する膝詰めの議論
M&Aを有力な選択肢と考えていたクライアント企業に対し、フラットな立場での提案を第一とする山田コンサルティンググループは、まずは「親族内承継」「MBO」「M&A」それぞれのメリット、デメリットを説明。現オーナー経営者から、信頼できるパートナーとしてあらゆる相談をいただく関係となった。子が帰国した際にも同席し、客観的な立場から事業承継の意義や他社事例等を紹介。悩む気持ちに寄り添っていった。結果、数年後に子が会社を継ぐ意思決定を下し、事業承継を本格的に進めることとなった。

②自社株の承継と資本政策
好調な業績を背景に自社株が高騰していたため、大型設備投資実行時の株価変動予測や、生前贈与・持株会社への譲渡を含めた移転方法の検討を行い、円滑な自社株承継を支援した。さらに持株会社で分散している株式の集約を行う等の提案を行った。

フェーズ

フェーズ 01

  • 資本構成や自社株評価等の現状分析デュ―デリジェンス
  • 事業承継の各選択肢(親族内承継・MBO・M&A)の比較検討

フェーズ 02

  • 現オーナー経営者・子を含めた、オーナー家との今後の経営体制・事業運営に関するディスカッション

フェーズ 03

  • 持株会社の設立支援
  • 自社株式の移転支援

フェーズ 04

  • 分散株式の集約方法の検討・実行支援

成果・効果

・子が経営を引継いだクライアント企業は現在、先代経営者からのアドバイスももらいつつ、今後の持続的成長に向けて様々な改革を推進中。業績も堅調に推移している。

・自社株の移転が完了したため、自社株の評価に右往左往することなく、本業の経営に集中する体制が構築されている。

・100名以上いた株主は現在20名程度にまで集約が進み、機動的な意思決定を行える安定的な資本構成となった。