当社事例
更新日:2023/09/25
テーマ: 11.事業再生
「中小企業活性化協議会」を利用した、自動車部品製造業の事業再生
該当領域・事業
事業内容
自動車部品製造業(金属加工業)
その他特記事項
年商20億、2期連続当期純利益が赤字、経常利益もほぼ0
企業のニーズ・課題
1.2期連続赤字により、メイン銀行からの資金調達ができなくなった。
2.フィリピン子会社に多額の資金が投入されてきた結果、借入が膨らんでいた。
3.フィリピン子会社はやっと少額の利益を出し始めたが、今後事業が立ち行かなくなる可能性が払しょくできずにいた。
ご提案した施策のポイント
抜本的な金融支援が必須であると判断し、「中小企業活性化協議会」の利用を提案。調査の過程で、フィリピン事業の財務・事業DDを実施し、今後はフィリピンに拠点があることが重要になることを念頭に置いた事業再生計画を策定した。計画の中で、潤滑剤の変更による不良率の改善や、旅費の削減、在庫の圧縮による賃借倉庫の解約、パレットの購入によるレンタル料の削減等を織り込んだ。加えて、代表者の退任(当面会長職へ)や、個人資産の拠出、役員報酬の減額等も実施。実態債務超過相当額の約5億円のDDSを、金融機関に依頼した。
フェーズ
フェーズ 01
- 初期的なヒアリング
- お客様やメイン銀行、中小企業活性化協議会との初期的な検討
フェーズ 02
- 内外の環境分析
(特に本件では、得意先の動向の確認、フィリピン子会社の業績や事業上の必要性確認に力点を置いた調査を実施)
フェーズ 03
- 事業計画の策定
(スポンサーなしで自力再生が可能であるため、DDSの依頼をすることとなった)
フェーズ 04
- 事業計画の合意と実行支援
(スキーム実行の支援、事業計画のアクションプラン実行支援)
成果・効果
・金融機関の同意を得て、必要額のDDSが実施された。これにより、年間の金利負担が1千万円以上軽減され、返済も実行可能な額に限定された。これで経営陣が事業に集中できる環境が整った。
・フィリピン事業を残すことができ、その後グループの収益に貢献している。
・事業計画に織り込んだ必要不可欠な設備投資を実行することができた。
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