当社事例
更新日:2020/12/21
テーマ: 02.M&A
アーリーリタイアのためECアパレル事業をファンドへ売却した ベンチャー企業の M&A事例
A株式会社 | B社 |
事業内容:アパレル | 事業内容:投資ファンド |
エリア:西日本 | エリア:特になし |
売上規模:10億円以上 | 売上規模:非公表 |
当社の関わり方

本件におけるポイント
- ● オーナーはアーリーリタイア実現のため、早期売却の意向が強かった。
- ● 譲渡企業の事業はコロナ禍でも現状維持以上の収益性を示す成長事業であった。
- ● 譲渡企業の事業特性上、複数取引先と重要な契約を締結しており、スムーズな引継ぎのため契約上のクリティカルな論点有無の精査と関係者間での調整が必要だった。
- ● 将来的な成長を見込める事業であったため、譲受企業候補として、同業他社だけでなく成長投資が可能な企業投資ファンドに声がけをした。
案件概要
A社は設立数年でECを中心に展開するアパレルブランドで、効率的なビジネスモデルが功を奏し、業績成長が著しかった。
一方でオーナーは、経営者として今後の展開に限界を感じ、経営能力のある企業に譲ってアーリーリタイアを志しており、複数のM&A仲介会社と契約を結んでいた。
また、コロナ禍においても増収を続ける成長事業である一方で、設立間もないことからオペレーションや組織体制に課題点があった。
A社は複数のECと提携しており、DDにおいては販売手数料やCOC条項を確認するため多くの契約を精査する必要があった。中には大手サイトとの契約も含まれており、一部の契約は関係者間で時間をかけて調整し、円滑に契約を引き継いだ。
B社は組織体制の改善や成長事業の更なる展開に強みをもっており、今回B社はA社の収益性や事業の将来性に強く関心をもち、マッチングに至った。
背景・売り手オーナー様の課題
- ● 急激に事業拡大したため、オーナーが経営者として今後の展開に限界を感じていた。
- ● 譲渡企業の事業はコロナ禍でも現状維持以上の収益性を示す成長事業であった。
- ● 現場任せのオペレーション、組織体制に課題を感じていた。
- ● 事業・ブランドの更なる発展が実現できる候補先へ譲渡を希望していた。
A社を選定した理由
コロナ禍でも維持していた高い収益性、事業の成長性に魅力を感じたため
M&Aの進め方、成約のポイント
- ● 買い手になりうる同業他社は要求水準が高く、既存の商流との整合を意識していたため交渉が難航していたところ、弊社ネットワークと蓄積された独自買いニーズ により、関心のあるファンドとマッチングした。
- ● 多数にわたる提携先との契約の整理、引継ぐ契約の条件調整を丁寧に進めた。
- ● デューディリジェンスにおける、雑多な事業体制・組織体制の可視化にオーナーが協力的であり 、買い手が今後の改善点を把握できた。
成果・効果
オペレーション・組織体制の改善
- 創業間もないA社の雑多な組織体制を、B社のノウハウを通して改善し、効率的なオペレーションを実現し、 更なる成長を遂げることを期待できる。