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当社事例

2024/01/12

テーマ: 02.M&A

大手企業に株式譲渡することで、事業承継を解決し更なる成長に向けてリスタートを切った事例

X社 A社
事業内容:建設設計業 事業内容:リース業
エリア:関東地方 エリア:全国展開
売上規模:約10億円 売上規模:100億円以上

当社のかかわり方

案件の概要

X社は関東地方に本社を置く建築設計事務所。過去数十年に渡り官公庁向けの新築・耐震補強設計を手掛け、確かな品質で顧客からの信頼が厚く、健全な経営を続けていた。
オーナー兼社長は、社長就任当時から60歳を機に引退することを決めており、優秀な従業員を後継者として育成していた一方で、財務・人事・総務などの管理業務面は全て社長が担っており、管理業務面をサポートできる人材が不在であった。
また、後継者がオーナー社長の株式を買取るためには借入を行う必要があり、人口減少等を背景にますます経営の舵取りも難しくなることに加え、借金を背負わせることまでしたくないという意向から株式は第三者へ売却することを決断した。

M&A決断後、候補先探索のために数十社へ打診を実施、打診の中でA社が名乗りを挙げた。A社は上場企業のグループ会社であるため安定した管理業務を遂行しており、人材の派遣も可能であった。オーナー社長は、従業員を大切にし、今の事業を存続してくれる会社様に託したいという意向から、A社に譲ることを決断し、意思決定。クロージングに至る。

背景・売り手オーナー様の課題

  • ● 後継者はいるものの、銀行との交渉等の管理業務(財務・人事・経理)を担える人材が不在であった
  • ●  オーナー社長は、引退と同時に株式も手放すことを考えていたが(いつまでもオーナーとして居座ると会社の成長に悪影響と考えていた)、後継者への株式売却は借金を背負わせることになるため、回避したいと考えていた

M&Aの進め方&成約のポイント

買手候補選定の基本方針

  • ● 従業員の継続雇用
  • ● 取引先との取引継続
  • ● 管理業務を担える人材の派遣
  • ● オーナーチェンジ後も後継者を社長として数年間従事させること

A社を選定した理由

  • ● 上場企業のグループ会社であるため安定した管理業務を遂行しており、人材派遣も可能だったこと
  • ● A社は建物リース業だけでなく、建築に関する様々な事業を展開しておりシナジー創出が見込め、X社にとってもこれまで注力してこなかった民間受注などに取り組めるチャンスであり、更なる成長につながると判断

成約のポイント

  • ●A社は上場企業のグループ会社であることから、子会社化する上で管理業務面(コンプラアンス、会計基準の早期化など)の対応が必要になり、X社に負担を強いることになるものの、A社が管理業務面の人材を派遣することでオーナー社長の不安を払拭
  • ●A社は、X社の設計ノウハウを高く評価しており、シナジーも見込めることから最後までオーナー社長に寄り添って対応したこと

成果・結果

買い手の成果

  • ● 建築設計事務所のノウハウを獲得することで、相互連携を図り顧客満足度の更なる向上が見込める点

シナジー効果

  • ● 事業と名前を残し、従業員の雇用を守り、大手企業傘下のもと更なる成長に向かって新体制でスタートを切れたこと。