当社事例
2023/08/22
テーマ: 02.M&A
後継者問題の解決と新規領域への進出を同時に解決した事例
X社 | A社 |
事業内容:医療業界に強いシステム会社 | 事業内容:インフラ業界に強いシステム会社 |
エリア:関東地方 | エリア:関東地方 |
売上規模:10億円以下 | 売上規模:50億円以下 |
当社のかかわり方

案件の概要
X社は関東地方に本社を置くシステム会社。医療関係の顧客が多いことから医療関連のシステム業務に強みがあった。
長年に渡り健全な経営を続けていたがオーナー兼創業社長の体調不良により、経営に携われない状況に陥る。
この状況に不安を駆られた従業員が次々退職していき、事業運営に支障をきたすようになり、業績が悪化。創業社長は後継者を指名しておらず、また、代理で経営を担える人材も社内にいなかったことから第3者への事業承継を目的にM&Aを決断した。
M&A決断後、候補先探索のために数十社へ打診を実施し、数社が名乗りを挙げた。名乗りを挙げた全社と面談を実施。オーナーは、従業員を大切にし、今の事業を存続してくれる会社様に託したいという意向から、A社に譲ることを決断し、意思決定。クロージングに至る。
背景・売り手オーナー様の課題
- ● 経営者が不在であること、また、経営を担える人材、後継者がいなかった
- ● 従業員の大量退職、大量退職による事業運営への影響及び業績の悪化
M&Aの進め方&成約のポイント
買手候補選定の基本方針
- ● 経営者が不在であることから、経営を担える人材を派遣してくれる企業
A社を選定した理由
- ● A社は複数人の経営人材を派遣する方針であったこと
- ● A社はインフラ業界に強みを持つシステム会社であったことから、医療とインフラそれぞれの視点を活用した事業の立て直しには留まらず、人材の交流、事業の成長など様々なシナジーが見込めたため
成約のポイント
- ● オーナー、A社ともに現状について、同じレベルで危機感を抱いており、早期決着させる必要性を強く意識していたため、双方で歩み寄りがあったこと。
- ● 経営者の派遣など今後のビジョンを従業員に明確に示し、従業員を安心させられたこと。
成果・結果
後継者問題の早期解決
- ● 創業社長の体調不良による不在から新しい経営者の受け入れまでスピーディーに進めたことにより、事業への影響を最小限にとどめ、残存従業員の雇用継続、会社の存続に繋がった
新領域への進出
- ● A社はインフラ業界を中心とした展開のみであったが、ノウハウ、知見を獲得した上で医療業界への進出が果たせたこと。