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2023/07/24

テーマ: 03.海外ビジネス

産業用からサービス用まで、世界最大のロボット市場「中国」の発展

目次

関連ニュース

 

✓FANUCの上海スーパースマート工場が2023年10月までに生産開始予定である。中国市場の更なる発展が狙い。

✓2023年6月、「越疆科技(DOBOT)」がChatGPTを搭載したロボットを発表。以前はロボットの動作を制御するために大量のコード入力が必要であったが、ChatGPT を利用することで、自動的に自然言語をプログラミングコードに転換することができ、制御効率を大幅に向上させた。

✓2023年4月21日、中国スマートフォン大手の小米(シャオミ)はロボット会社を新設した。同社の事業範囲は、知能ロボットの研究開発、人工知能産業応用システム統合サービス、人工知能基礎資源と技術プラットフォーム、超小型特殊モーターと部品の製造などである。 これまで、小米(シャオミ)は既に二足歩行する人型ロボット「CyberOne」や四足歩行ロボット「CyberDog」を発表している。

✓中国配車大手「DiDi」が2023年4月13日、ロボタクシー(ロボットを使う自動運転タクシー)のコンセプトカー「DiDi Neuron」を発表。DiDi Neuronは、運転席を撤去することで、車両の全長は従来のまま、車内空間を50%拡大した。また、独自開発したロボットアームが、音声制御で荷物を持ち上げる、水を渡す、眠っている乗客を起こすなどのサービスを提供する。

✓2023年1月19日、工信部など17部門が共同で「ロボット+」応用行動実施計画を発表し、「2025年に製造ロボット密度を2020年の2倍にする」などの目標を掲げた。その後、上海は率先して「ロボット関連産業規模1,000億元」との具体的な目標を発表した。

中国ロボット業界の市場概要

世界最大のロボット市場「中国」、ロボット密度は2021年にアメリカを超えた

・中国は世界半数以上のロボット導入台数を占めており、世界最大の市場地位を有している。
・中国の製造業ロボット密度は近年急成長を遂げ、2019年に世界15位(当時のロボット密度:187)だったのに対し、2021年に初めてアメリカを超え、世界5位に上った。

中国ロボット業界の市場規模は急成長、産業用・サービス両方に注目

・ロボット業界は概ね「産業用ロボット」と「サービスロボット」に分けられる。中国市場においては、その両方において速いスピードで成長している。

・「サービスロボット」の成長は特に著しく、このスピードが継続すれば、「サービスロボット」の市場規模は数年内で「産業用ロボット」の規模を追い越す見込みである。

産業用ロボでは「運搬」がメイン、サービスロボでは「医療」が最もポテンシャルあり

・中国物流業界の発展により、「運搬・パレタイジング・積み下ろし」のできる「AGV・AGR(運搬ロボット)」が最も需要が高い。効率化と人件費の低減を目的とし、今後の市場需要も好調だと予測。

・中国の医療ロボットは、参入障壁が高いものの、更なる普及が期待され、国策としても重視されているので、今後のポテンシャルが高いブルーオーシャンであると考えられる。

中国ロボット業界は長江を中心に既に産業クラスターを形成している

ロボット分野において、中国各地域の産業クラスター規模は、長江デルタ地域>広東・香港・マカオベイエリア>京津冀地域の順になっている。

ミドル・ローエンド製品は輸出に転向、ハイエンド製品の輸入は継続的に成長

・中国ロボット企業の技術力の向上が一因となり、中国のロボット分野における輸出の成長スピードは速い。製品別では、3種類の製品輸出がそれぞれCAGR10%前後となっており、特に先進的な技術力を有する「搬送ロボット」のCAGRは15%近い。

・輸入金額は元々高い金額水準にあったことから成長率はそこまで高くない。その中で、「塗装・溶接ロボット」は毎年減少傾向となっている。ハイエンドの「多機能産業用ロボット」はロボットの輸入金額を牽引している。

「国産化」を長く掲げてきたものの、外資系ブランドは依然70%超

・中国ロボット業界において、外資系ブランド、特に日系ブランドの市場占有率は高いが、中国系ブランドも特定領域において急成長している。

・中国系企業の強みはロボット本体とコア部品(主にローエンド)に集中している。今後、中国系企業の市場シェアが徐々に拡大することが予想される。

中国ロボット業界の流れと代表企業

ダウンロード資料にてご覧ください。

中国ロボット業界の投資状況

中国ロボット業界の投資案件状況

・中国ロボット業界の投資件数・投資金額は2021年にピークに達した後、控えめな水準が継続している。

・今後は業界の業績動向によって、投資の盛り上がりが予測される。

中国ロボット業界の市場概要

・投資ラウンド別の中国ロボット分野への投資件数を見ると、シリーズA・Bに集中している特徴がある。

・中国ロボット分野における投資家ランキングでは、外資ファンドとCVCが最上位におり、政府系VC・中資ファンドも積極的に投資していることが分かる。

中国ロボット業界における外資規制

中国ロボット業界に外資企業が参入を検討する際、外資規制の内容を確認することが重要。現時点では、外資による投資は制限されておらず、奨励の対象となっている。

『外商投資方向の指導規定』

『外商投資方向の指導規定』 によると、「ロボット業界」は禁止類ではなく、奨励類に該当する

第 5 条 下記の状況のいずれかに該当する場合、奨励類の外商投資プロジェクトとする。
(2)高度先進技術、先進的応用技術に該当するものであって、製品の性能を改善し、企業の技術・経済効率を高め、または、国内の生産能力が不足している新設備・新材料を生産することができるもの。
(3)市場の需要に応えるものであって、製品のグレードを高め、新市場を開拓し、または、製品の国際的競争力を高めることができるもの。(後略)

第 7 条 下記の状況のいずれかに該当する場合、禁止類の外商投資プロジェクトとする。
(1)国の安全を脅かし又は社会の公共利益を害するもの。
(2)環境を汚染・破壊し、自然資源を破壊し、または、人体の健康を害するもの。
(3)大量の耕地を占用し、土地資源の保護、開発のためにならないもの。
(4)軍事設備の安全及び使用功能を害するもの。
(5)わが国特有の工芸または技術を利用して製品を生産するもの。
(6)法律、行政法規に規定するその他の状況。

出所:中国国務院 https://www.gov.cn/gongbao/content/2002/content_61969.htm

外商投資奨励産業目録(2022年版)

『外商投資奨励産業目録(2022年版)』によると、下記の特定種類のロボットへの外商投資は奨励される
三.製造業
非鉄金属の精錬及び圧延加工業 (15)
137.ハイエンドNC工作機械及びロボット

汎用設備製造業 (17)
159.産業ロボットRV減速機高調波減速機ベアリング

専用設備製造業(18)
205.バイオニクス農薬散布ロボット
231.手術ロボット、ロボットアーム

九.科学研究、開発及び製品、技術サービス業
464.インテリジェントデバイス、ロボット、ニューラルネットワーク用チップ、ニューロン・センサー等の人工知能技術の研究開発及び応用

出所:中国国務院 https://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2022-10/28/content_5722417.htm

注目スタートアップ企業と日中連携事例紹介

中国ロボット業界における注目スタートアップ企業の紹介

2023年1~3月にロボット分野で投資を受けた38件のうち、注目スタートアップ企業を5件ピックアップした。

 


本サイトではレポートの一部を抜粋して掲載しております。
PDFをダウンロードいただくと下記内容までご覧いただけます。

注目スタートアップの事業紹介 –YOGO ROBOT(有个机器人)

注目スタートアップの事業紹介 – Standard Robots(斯坦德机器人)

中国ロボット業界における日中提携事例

レポートの続きをご覧になりたい方は、下記よりダウンロードください。

執筆:上海現地法人 山田商務諮詢(上海)有限公司
(山田コンサルティンググループ株式会社 中国現地法人)

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