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海外ビジネス情報

2023/08/08

テーマ: 03.海外ビジネス

タイの包装市場を牽引する食品パッケージ業界

タイの食品パッケージ業界は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって大きな打撃を受けたものの、総じて過去数年は緩やかに成長を続けている。市場で最も大きな割合を占めているパッケージ種類は軟包装である。

また、食品業界にとって必要不可欠な裾野産業であり、パッケージ食品需要の世界的な拡大や、タイのフードデリバリー市場の盛り上がりが、継続的な成長をもたらす要因となっている。

さらに、タイにおいてはサステナビリティへの関心の高まりや、インテリジェントパッケージング・スマートパッケージングなどが重要なトレンドとして浮上しており、関連技術がますます進化している。

併せて付加価値や技術主導のパッケージング事業を支援する政府の優遇措置もあり、今後も成長機会が見込まれる。

目次

タイのパッケージ業界の概要

パッケージ市場は、この5年間、総じて拡大傾向にあり、特に輸出入部門の伸びが顕著だった。
要因は、食品・飲料、消費財、美容・パーソナルケア、電子・電気、医薬品、工業など、様々な業界で使用されるパッケージング製品の需要が高まっていることにある。
中でも食品向けパッケージセクターは、タイのパッケージ業界全体に大いに貢献している。


✓2022年の総生産量は598百万トン、国内販売量は592百万トンとなり、前年比で減となった。
✓背景には、高いインフレ率や変動の激しい為替、原材料費の高騰、カーボンフットプリント規制の厳格化などによって、経済の見通しが立ちにくくなっているという状況がある。
✓紙製パッケージは、2018~2022年で、生産・販売実績ともに最も大きな割合を占めている。
✓ASEAN地域の主要製造拠点であるタイは、地域最大のパッケージ輸出国となっている。
✓2018~2022年の間、他のパッケージ製品に比べて輸出入品に占める割合が最大だったのはプラスチックパッケージである。

タイの小売食品パッケージ市場の概要

タイの小売食品パッケージの売上(数量ベース)は、2018年から2022年にかけて年平均成長率0.1%で伸びており、今後も継続的な成長が期待される。
市場は、2020年には新型コロナウイルスの影響を受けたものの、国内外でのパッケージ食品の需要増加やフードデリバリー市場の拡大などを背景に、2022年には回復に転じている。


✓2020年の食品パッケージ市場は、新型コロナウイルスの影響などにより販売数量が減少した。
✓2022年の食品パッケージ販売数量は、回復したものの、まだコロナ前の水準には達しておらず、234.17億ユニットとなっている。
✓食品パッケージは、軟包装、硬質プラスチック、液体カートン、紙製容器、金属、ガラスの6種類に分類される。
✓食品パッケージでは軟包装の割合が最も大きく、2022年には48%と半分近くを占める。
✓これに、硬質プラスチック(21%)、液体カートン(19%)が続く。

食品パッケージの種類

食品パッケージは、
・軟包装
・硬質プラスチック
・液体カートン
・紙製容器
・金属
・ガラス
に分類される。

食品パッケージ業界のサプライチェーン

食品パッケージ業界のサプライチェーンには、主に5種類のプレーヤーが存在する。具体的には、材料サプライヤー、食品パッケージメーカー、食品メーカー、消費者、廃棄物処理業者という5つの主要な利害関係者が存在する。
食品パッケージは食品製造業にとって不可欠であり、食品パッケージ業界の業績は食品製造業の業績に左右される。


✓サプライチェーン内では、まず食品パッケージメーカーが製造に必要な材料(プラスチック、ガラス、紙、アルミニウムなど)を材料サプライヤーから調達する。
✓次に食品パッケージメーカーは、エンドユーザーの製品(加工食品、缶詰、乳製品など)や用途に応じて、スタンドパウチ、ガラス瓶、金属缶、紙パック、ペットボトルなど、さまざまな形態にカスタマイズしたパッケージ製品を製造する。
✓食品メーカーにより製造された最終製品は、消費者(卸売業者、小売業者、最終消費者)に販売される。
✓サステナブル推進のため、食品が消費された後の廃棄物は、回収・分別を経て、リサイクル工場で処理され、食品パッケージのリサイクル材料として使用される。

タイの主な食品パッケージメーカー

大手メーカーによると、食品パッケージメーカーの多くはタイ企業で、その半数はSCG グループ、Boon Rawd グループ、Berli Jucker グループなどタイの大手財閥の子会社やThai Union グループなどタイの大手食品メーカーである。

食品パッケージ市場の主な成長要因

タイの食品パッケージ市場には潜在成長性がある。主な成長要因は食品需要の高まりとフードデリバリー市場の拡大である。食品の生産および消費は、2020年にコロナ禍で深刻な影響を受けたものの、その後増加しており、今後もその傾向が続くものとみられる。
一方、フードデリバリー市場は、感染拡大によって注文や消費の仕方が変わったことで、劇的な成長を遂げた。


本サイトではレポートの一部を抜粋して掲載しております。
PDFをダウンロードいただくと下記内容までご覧いただけます。

食品パッケージ業界の主なトレンド

サステナブルパッケージング

スマートパッケージング

政府による優遇措置

課題、今後のトレンド、機会

レポートの続きをご覧になりたい方は、下記よりダウンロードください。

執筆:YAMADA Consulting & Spire (Thailand) Co., Ltd.
(山田コンサルティンググループ株式会社 タイ現地法人)

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