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更新日:2025/05/19
テーマ: 03.海外ビジネス
ASEAN 6を読み解く: 進化する食のトレンド
ASEAN主要6ヵ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)は、人口6億500万人超、GDP 3兆6,490億米ドルを背景に、貿易・投資の観点から大きな成長が期待されています。本レポートでは、このASEAN 6における「食品市場」に着目し、カテゴリごとの分析と将来展望について調査をしました。
対象のエリアでは、消費者の健康志向の高まりや政府の栄養ガイドラインの影響により、健康志向食品の需要が急速に拡大しています。それに伴い、食品のFOP(包装全面栄養表示)ラベルや製品表示、またハラルフード市場の成長可能性やサステナビリティへの取り組みについても重要性が増しています。企業は食品市場の多様な側面を理解し、対応することが求められます。是非、本レポートでの最新情報をキャッチアップし、皆様の海外展開にお役立てください。
サイト上ではレポートの一部を公開をしています。
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目次
ASEAN 6の概要
ASEAN主要6ヵ国は、人口6億500万人超、GDP 3兆6,490億米ドルを背景に、貿易・投資の観点から大きな成長が期待される。

国民性や経済状況は各国で大きく異なるが、中間所得層の増加、人口の多様性、食品市場の拡大といった、共通の要因が成長を促進している。

各国の人口動態、経済状況、ビジネス環境を反映した、多様な成長機会を提供している。

人口の多様化により、若年層、貯蓄志向層、高齢者層など、さまざまな層の嗜好や消費パターンに対応した商品を提供する機会が生まれる。

ASEAN 6の食品市場規模
ASEAN 6の主要食品区分は以下の通り

食品市場全体
ASEAN 6の食品市場は、今後も高い成長率が見込まれる。売上高の内訳をみると、6ヵ国全体では「生鮮食品」が最も多く、次に「主食品」が続く。ただしベトナムでは「乳製品 ・ 代替品」が「主食品」を上回る。

生鮮食品
主食品
乳製品・代替品
スナック菓子
食材・調理済食品
ASEAN 6の食品市場に関するインサイト
サマリー
健康的な食生活に向けたフードリテラシー
・ASEAN主要6ヵ国では、 消費者がより健康に配慮した食生活を重視するようになった。その背景には、食に対する消費者の健康意識の高まりに加え、政府による栄養バランスに関するガイドラインや政策の影響がある。
・消費者の健康志向が高まっているため、「個人が十分な情報を得た上で選択する」ための有効なツールとして、食品のFOP(包装全面栄養表示)ラベルの重要性が高まっている。
・ヘルシアチョイスシンボルとニュートリスコアは、バランスの良い食品摂取のための参考情報を提供するものである。一方、GDA(食事バランスガイド)は、1日に、「何を」「どれだけ」食べたらよいかを摂取量で表示する。
・消費者はFOPラベルだけでなく、食品強調表示を細かく読み、十分な情報に基づいた食品選択意思決定を行っている。
・健康によい食生活を目指す消費者は、食品の栄養価や健康増進効果を判断するために、製品表示を活用している。
・ 健康的な食品に対する意識向上に伴い、消費者は健康に好ましくない成分の低減や代替成分の使用を強調する製品表示を参考にするようになっている。
・主要6ヵ国において、食品の栄養的質を高めることを目的とした、食品成分に関する様々な消費者教育や啓発活動が国家政策として推進されている。
健康志向食品
・健康志向の食品は、栄養面や機能性の付加価値などを反映して、価格は割高に設定される。
・消費者は、割高でも健康志向食品の購入に意欲的であり、そのことが健康を重視する消費者意識をあらわしている。
ハラルフード
・異文化共生の促進という意味合いにおいても、今後成長が見込まれるハラルフードのグローバル市場への足がかりという意味においても、ASEAN 6のハラルフードは極めて重要なセクターである。
・ASEAN主要6ヵ国では全人口に占めるムスリムの割合が大きい。そのため、ASEAN 6内の消費者需要に応えるため、またハラルフードのグローバル市場に展開するために、ハラル認証の取得が戦略的に重要である。
サステナビリティ
・ASEAN 主要6ヵ国において、自然環境と社会に配慮した成長の在り方が求められており、サステナビリティへの取り組みが活発化している。
健康的な食生活に向けたフードリテラシー
健康志向食品
ハラルフード
サステナビリティ
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執筆:YAMADA Consulting & Spire Singapore Pte Ltd
(山田コンサルティンググループ株式会社 シンガポール現地法人)
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