当社事例
更新日:2024/02/08 公開日:2020/08/04
テーマ: 11.事業再生
本業不振企業に対する「総合的体質改善支援」
該当領域・事業
事業内容
地方ゼネコン(建築60%・土木40%)
その他特記事項
創業100年の伝統企業
年商:20億円
企業のニーズ・課題
1.資金繰りが厳しいため、低採算の工事も受注しなければならない。
2.管理体制が脆弱で、各現場担当者が個人商店化している。
3.経営事項審査の評点維持と金融機関からの資金調達のため、不適切な会計処理を行っていたが、多額の未成工事支出金の説明がつかなくなってきていた。
ご提案した施策のポイント
■営業、工事、管理の連携強化
・粗利の定義の明確化…それまで担当者ごとに粗利の定義が異なっていたため、議論が噛み合わず、統一された目標も存在しなかった。
・システムの導入…統一された粗利、原価の定義に合った原価管理システムを導入。
■損益分岐点の低減
・不採算部門の撤退…利益を生まない部門を縮小・撤退させ、経費を削減した。
■資金繰りの安定化
・金融機関の協力獲得…返済停止や金利の削減によって、資金繰りを安定化させ、選別受注が可能な体制にした。
フェーズ
フェーズ 01
- 決算書、工事台帳分析による適正収益力の把握(粉飾決算の影響除去)
フェーズ 02
- キーパーソンへのインタビューと、各種数値分析による赤字要因の特定
フェーズ 03
- 改善プランの策定
フェーズ 04
- 金融機関への同行説明による協力の獲得
フェーズ 05
- 改善プランの実行支援
成果・効果
・営業利益率5%の達成。(それまでは赤字が常態化)
・従業員賞与の支給再開による社内の活性化。(支給は20年ぶりだった)
・後継者が事業承継を決断。(100年企業を守ることができた)