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更新日:2023/11/22
テーマ: 03.海外ビジネス
高まる美容意識!ベトナム美容製品市場の動向と参入の可能性
はじめに
ベトナムの美容製品市場は、近年注目されている成長市場の一つです。人口構造の若年化、都市化の進行、中間所得層の増加によって、美容とパーソナルケアに対する消費者の意識が高まっており、市場は拡大を続けています。本レポートでは、ベトナムの美容製品市場について概要を説明し、プレイヤーと成功事例のご紹介をします。
目次
市場規模
・2021年におけるベトナムの美容製品市場は、ASEAN4カ国のうち、インドネシア、タイに次いで第3位だった。カテゴリー別に見ると、スキンケアが最大で、売上は約8.5億米ドルに達し、2026年に至るまで引き続き高成長が見込まれるカテゴリーである
. カラーコスメはまだ規模こそ小さいものの、2021-2026年に最も高い成長率が予測されるカテゴリーである

流通経路
・ベトナム市場は外資系企業のシェアが高い。外資系企業が初めてベトナム市場に参入する場合、代理店を使って販売するパターンが多い。美容系商品の場合、美容系に特化した代理店だけでなく、他の関連分野に特化した代理店が流通を担当することもある
・オフラインチャネルは不可欠なチャネルであるが、コロナ及びデジタル化の進展により、消費者はオンラインショッピングに移行しており、多くのブランドが自社ブランドのプロモーションのために、lazadaやtikiなどのeコマースサイトに出店している

卸売チャネル
・卸売業者は南部に多く拠点を構えている
・大手卸売業者は、正規販売店への販売に加えて、オンラインでの販売を強化(E-小売チャネル)

小売チャネル
・美容品販売のチェーン店は南部を中心に展開している
・現在、主要なプレイヤーはオンラインとオフラインの両方のチャネルを保有し、独占契約を得ることで競争優位性を高めている

プレイヤー
コスメ&スキンケア
その他(ヘアケア, フレグランス, バス&シャワー)
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美容業界のトレンド
・デルモコスメティックス、アンチポリューション、スキンケアプロセスの簡略化等が、昨今のトレンドとして確認できる
・このように新たに発生する消費者のニーズ、トレンドをとらえた製品戦略やマーケティング戦略により参入、展開の可能性が高まる

キープレイヤー動向
・ベトナムビューティー市場におけるL‘Oréal(市場シェア4.8%)とLG(市場シェア2.7%)の大手企業は、消費者のトレンドに合わせた製品を継続的に販売している

成功事例
ベトナムブランド Cocoon
・Cocoonは、カオバンのバラ、フンイエンのウコン、ダクラクのコーヒー、アンザンのジャガリー、ベンチェのココナッツなど、地元の農産物を使ったメイド・イン・ベトナムのブランドである
・有名な若手インフルエンサーや美容ブロガーを起用した時代に沿ったマーケティング戦略を採用
・製品は、大手化粧品チェーンの350以上の実店舗で広く販売されている。また、WEBサイトやEC、協力店チェーンのネット通販でも販売されている

日本ブランド 資生堂
・資生堂は当初、Thuy Loc 社を専属代理店としてベトナムに進出した。足場が固まったところで、ベトナムに会社を設立
・日本で高い評価を得ている高級スキンケアやメーキャップ製品のみをベトナムに持ち込んでいたが、ブランドの人気が高まるにつれ、中間層を含む幅広い層をターゲットに、より手頃な価格の製品ラインも提供している
・お客様に最高の実用体験を提供するために、大型ショッピングセンターや化粧品専門店などのオフラインチャネルに注力。しかし、2016年には、ECの発展に伴い、資生堂もオンラインショップを開設した

まとめ
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執筆:YAMADA Consulting & Spire Vietnam Co., Ltd.
(山田コンサルティンググループ株式会社 ベトナム現地法人)
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